神戸や大阪の中小企業経営者22名の皆様に「プチ人材育成セミナー」を実施させていただきました。
マナー研修やキャリアコンサルティングで多くの企業に伺いますが、経営者・社員それぞれに人の悩みが一番根深いと感じております。
これまで25年人材育成に関わってきた中で、多くの失敗をして、悩んで見つけてきたことをお伝えしました。
またワークでリーダーシップの分析をしていただき、様々な理論がある中で、PM理論や状況対応理論など、自ら経験して腑に落ちたものを幹部や社員の具体例を入れながらお伝えしました。
<ワンポイントマナー>
人材育成でお話したことの中から、今日は3つご紹介いたします。
①信頼関係がベース
年間数百人の人と関わり、幾度もの失敗を重ねて悩んだ結果気付いたことは「どれだけ正論を言っても信頼関係が築けていないと聞く気にならない」という当たり前の事でした。
企業でも研修に行って、できていない所を最初からあれもこれも指摘すると、最後まで社員さんが下を向いたまま抵抗を示すので、まずは関係構築を意識しています。
②小善は大悪に似たり大善は非情に似たり
京セラ創業者の稲盛和夫氏に教えていただき、これまで感じてきたことと一致しました。
叱り方によってパワハラと言われ難しい時代ではありますが、いい加減なこと間違ったことは叱っているという方と、嫌われるのが怖くて言えない方もいらっしゃるかと思います。
私もつい迎合しそうな時がありますが、一見優しそうに見えても結果として部下をダメにするだけでなく、側で聞いている人も不信感を持ちます。小善です。
相手にとって何が本当に良いのか大善で判断するようにしてから、人がついてきてくれるようになりました。
③タイミングがガキ
勤務年数重ねてから人間が変わるのはエネルギーがいります。
まさに「鉄は熱いうちに打て」です。
講師仲間も「2年生から授業を担当するより、新入生の1年を担当すると素直でやりやすいわ」と感激していました。
新卒も途中採用も入社後早い段階で、幹部研修も昇格させるタイミングで実施すると心理的に効果大です。
マーケティングも同じで、自己啓発のビジネス誌でも「新春特別価格」など人が前向きになるタイミングでキャンペーンをしています。
もうすぐ新年度。人が前向きになるタイミングをぜひ人材育成に生かしていただければと思います。