先日、大阪商工会議所のサテライトで
プロゴルファー石川遼君のお父様、石川勝美さんの講演を聴いてきました。
息子さんの可能性を伸ばすために心を砕いてこられた
お父様の想いや信念を伺い、素直に感銘を受け
そのまま人材育成に通じると実感しました。
<目標設定について>
目標設定すると到達できないという理論がある。
1km進むためにはその半分の500m進む必要がある。
半分、半分で行くといつまでも到達できない。
では誰が到達するのか?
目標をその先の1.1kmの地点に置いた人。
○○大学に入りたいではなく、入って何をしたいかまで持つ。
「プロゴルファーになる」「ツアーで優勝する」は通過点。
「『マスターズで優勝』して子供たちが無償で練習できるゴルフ場を作りたい」
などを持つ。
会社でも数字は現実的でも、「社訓」を心においておけばぶれずに良い仕事ができると思うとのことでした。
他にも
「プロは商売だから人に楽しんでもらわないといけない。
不快な思いをさせてはいけない。
楽しませるのか楽しむのか それがプロとアマの違い。」
「第一印象は大切。遅刻したり、だらしない服で『こいつはダメ』と
最初に思われたら後で覆すのは無理。」
とそのままビジネスに通用する内容でした。
幼少の頃、喘息とアトピーで寝付けなかった遼くんに
イソップ物語等を暗記するくらい読み聞かせ、
例えば有名な「ありときりぎりす」では「人に物を頼む時には
腰を低く、断る時にはきちんと理由を説明して分かってもらうんだよ」
などと伝えてこられたそうです。
家庭の躾の低下が叫ばれる中、きちんと礼儀や倫理観を伝えてこられた親御さんなのだと感じました。
今は授業で学生に伝えることも必要とされる時代です。