神戸で先日、福沢朗さんの講演会を聴講しました。
さすがは「話す」プロ。
私もビジネスマナー研修や講義は、堅苦しいだけでは頭に入らないので、
笑いも入れて「楽しく受講いただく」を意識していますが、
福沢さんの講演もたくさん笑い、その中にも教訓がちりばめ
られていましたのでいくつかご紹介したいと思います。
一見「ついていない」、「不幸だ」と思えることでも「塞翁が馬」で
その事があったから今があると思える。
大学時代に何年もかけて目指した劇団員は最終選考で叶わず落胆し、
TV局入社後は当時良いイメージを持っていなかったプロレス中継を
命じられ…etc。
しかしそこで嘆いているのではなく、プロレスでは自分が
持っていたマイナスイメージを書き出し、これを全て裏返して
「爽やか、カッコいい」に変えたら、これまで嫌で見なかった人も
興味が出るかもしれないと考えた。とのこと。
何てプラス思考なのでしょう。
その結果生まれたのが流行語となった「ジャストミート!」だそうです。
他の流行語、「ファイヤー!」や「君に幸あれ!」も逆境から生まれたそうです。
劇団を落ちていなかったら、プロレス中継を命じられていなかったら、
今の自分はない。と。
生かされているこの命の意味を考えることが増えましたが、
福沢さん曰くこの世に生を受けた人は強運の持ち主なのだそうです。
生を受ける確率は2億分の1とも3億分の1とも言われている。
(考えてみれば無数の星の中で生命が確認されているのは地球だけですね)
そして強運の人の目の前にぶち当たったものは壁などではない。
壁のように見えるステップだ。
そのステップには手が引っかかり、必ず登れるようになっている。
その時は運が悪いと思うかもしれないけれど,そこを登れば
違う景色が見える、また新しい出会いがある。と。
-そういう捉え方をすれば、仕事においては失意の中にあっても
また頑張ろうという意欲が湧いてきます。
そして、その出会いを活かすためには「コミュニケーション能力を磨く」
必要があるとのこと。
具体的なスキルやポイントをご紹介くださいましたが、
そのポイントの中の一つが「表情を豊かにする」だそうです。
大人になると表情の乏しい人が多い。表情が錆びついてしまっている。
日々の暮らしがポーカーフェイスだとこんなにつまらない事はない。と。
私も同じことを感じています。
「微笑んだら損だと思っているのかしら」と思える人もたまに見かけますが、
仕事でも採用側の視点としても表情豊かな人に人間的な魅力を感じます。
前向きな気持ちになれる、人にも伝えたくなる講演でした。