東日本大震災により多くの方の尊い命が失われたことに心からお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
私自身、阪神大震災で自宅が全壊し、多くの方々に支えられました。
この度ささやかながら義援金を送らせていただきましたが、知人に直接お見舞いを渡す方もいらっしゃるでしょう。
またこの時期、「入学祝」「新築祝」などの贈答をなさる方も多いのではないでしょうか。
災害見舞いの場合には熨斗(のし)や水引はつけず白封筒を使います。
熨斗(のし)は元々、のしあわび(=鮑を干して伸ばしてさいたもの)の略で、四方を海に囲まれた日本では鮑は古来より神事のお供え物として用いられてきました。
のし(→伸し・延し)はこれからもお付き合いを伸ばしていきたい「一般のお付き合い」や「お祝い」に付け、弔事やお見舞には付けません。
また鮑は元々なま物ですので、なま物(肉や鮭・鰹節などの海産物)には重なるため、のしは付けません。
「入学祝」「新築祝」などのお祝いには熨斗を付け、紅白の水引を使います。
水引は「蝶結び」か「あわじ(あわび)結び」にします。「結びきり」は結婚や弔事などの一度きりであって欲しいものに使います。